皆既食が始まる23時ころには雲がほとんど無くなり、皆既食は始まりから終わりまで気持ちよく観察することが出来ました。
写真撮影に関しては、フィルムの時代とは違いデジタルカメラ(NEX−5)の液晶画面に映し出された皆既中の月は、天空の月の何倍もの明るさで表示され、色鮮やかに光り輝き、久しぶりの皆既月食を満喫させてくれました。
今年は大きな火山噴火もなかったのか、皆既中の月の色に黒ずんだ感じはなく、オレンジ色に近い赤銅色の素晴らしい色彩となりました。
@23:31 GP赤道儀+A80SS(400mm)+EOS Kiss X3 ( iso400 , 3.2s )
A23:31 TA+Kenko63-540(540mm)+Sony α NEX−5 ( iso3200 , 1s )
皆既中に小さな星の星食があったようです。下の写真の月の上部に小さな輝きがあるのを確認できますでしょうか?月は牡牛座の中を通過しています。この写真は23時10分に撮影したものです。上の写真で小さな星の動きがわかると思います。
皆既中の楽しみはこれだけではなく、皆既中の月と合わさって共に輝く星たちも素晴らしい競演を演じてくれました。ちょうど冬のダイヤモンドの中に皆既中の月があり、それらの星たちと木星(画面右上)が明るさを増していました。
皆既食は23時05分から23時58分まででしたが、雲ひとつかかることなく素晴らしい皆既月食を満喫することが出来ました。メインの観測機材となるはずだったGP赤道儀は出足を挫かれ自動露出にしたまま放置してしまいました。
2011.12.10-11@高根展望台
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